梨状筋症候群の治し方専科!具体的な治し方や改善方法を紹介します。

お尻というと大きな大殿筋という筋肉があることを知っているという方は多いですよね。ですが、実際にはお尻にはこの大殿筋以外にも沢山の筋肉があります。大殿筋はお尻の最も外側の筋肉で、その内側には5種類の筋肉があります。そのうちの一つが梨状筋です。

梨状筋症候群はこの梨状筋が原因で起こる鈍い痛みで、男性に比べると女性の方が6:1の割合で多くみられる疾患で、患者さんの数は実は椎間板ヘルニアによっておこる神経障害の患者さんよりも多いと言われています。

この梨状筋症候群の痛みをやわらげ、症状を改善していくにはどうしたらいいのでしょうか?具体的な治し方や改善方法をご紹介していきます!

 

その症状は梨状筋症候群かも。5つのチェックポイント

まずお尻に感じる痛みが梨状筋症候群によるものなのかを確認してみましょう。
梨状筋症候群になるとみられる5つの症状をご紹介します。この中に当てはまる項目が多いようでしたら、梨状筋症候群の可能性があります。

  1. 太ももの裏から足先まで全体的に痺れることがある
  2. 立っている時よりも座っているときの方が痛みが強く悪化しやすい
  3. 前屈をすると足の痺れが強く感じられる
  4. お尻の痺れている方を上にして横向きに寝ると痺れが強く感じられる
  5. 痺れはじわじわというよりは鋭くビリビリとしたもの

いかがですか?あてはまるものがあればやはり梨状筋症候群かもしれません。

 

そもそも梨状筋症候群ってどうして起こるの?

5つのチェックポイントのどれかに、または複数当てはまり、もしかしたら梨状筋症候群かも?と思った方なら、でもどうしてこの梨状筋症候群が起こるのか、なぜ自分が梨状筋症候群になってしまったのかを知りたいところですよね。

梨状筋症候群が起こる理由が分かれば、それを改善していけば症状を治したり緩和したりすることができる可能性が出てきます。

そこで、まず梨状筋症候群が起こる理由について調べてみました。

 

梨状筋症候群が起こる3つの条件

梨状筋症候群が起こる明確な条件というものがあります。

  1. 梨状筋におけるトリガーポイントから関連筋膜が痛む
  2. 梨状筋によって神経や血管が圧迫される
  3. 仙腸関節の機能に障害が起こっている

この3つの条件が梨状筋症候群を起こすのですが、具体的にはこの条件がどのような事を指しているのでしょうか?

 

1.梨状筋におけるトリガーポイントから関連筋膜が痛む

梨状筋というのはお尻の内側の筋肉の一つですが、この筋肉の中に硬いしこりがある場合があります。このしこりのことをトリガーポイントといいます。

トリガーポイントを押すととても痛く、ここが痛みの元であることが分かります。

梨状筋にトリガーポイントがあるために、実際には梨状筋から離れた場所でも痛みを感じることがあります。この梨状筋にトリガーポイントがあるのに足全体が痺れてしまったり痛みを感じたりすることを関連筋膜痛と言います。

ではどうして梨状筋にトリガーポイントが出来てしまうのかというと、筋肉への負担や怪我、そして精神的なストレスなどによってまずはとても小さな傷が梨状筋に出来ます。

この梨状筋の小さな傷が修復されず、負荷がかかり続けることで傷が徐々にしこりとなりトリガーポイントが形成されてしまうことになります。

このトリガーポイントとなっているしこりを解消すれば、関連筋膜通が緩和して梨状筋症候群を直していくことが出来る可能性が高くなってきますね。

 

2.梨状筋によって神経や血管が圧迫される

梨状筋というのは尾骨の上の方にある三角形の形をした仙骨という骨と、大腿骨の付け根の部分にある大転子という部分をつないでいる筋肉で、大坐骨孔を貫通しています。

この大坐骨孔には梨状筋だけではなく上殿動脈や静脈、上殿神経、下殿動脈や静脈、下殿神経、坐骨神経、陰部神経が通っています。

何かしらの原因で梨状筋がこの同じ大坐骨孔を通る血管や神経を圧迫してしまうと、しびれが起こったり血流不良が起こってしまいます。これが梨状筋症候群が起こる原因となります。

 

3.仙腸関節の機能に障害が起こっている

仙腸関節というのは、鼻骨の上の方にある三角形の形をした仙骨と、この周りにある腸骨の間にある関節です。この関節の機能に障害が起こっていると、仙骨と大腿骨の大転子をつないでいる筋肉である梨状筋にも異常が出てきます。

仙腸関節は脊椎のバランスを取るとても重要な関節になっていますが、この機能障害が起こると周りの筋肉がなんとか関節を支えようとして常に緊張した状態になってしまう事があります。

この不自然な緊張によって梨状筋にトラブルが起こってしまい梨状筋症候群が起こってしまいます。

これらの条件が単独で起こるのではなく、複数の条件が組み合わさって梨状筋症候群が起こってしまう事もあります。

日常生活で考えられる梨状筋症候群の3つの原因

この梨状筋症候群が起こる3つの条件が起こってしまう原因とはどのようなものがあるのでしょうか。

日常生活では3つの原因が考えられます。

  1. 怪我
  2. 長時間のデスクワーク
  3. お尻の筋肉を使いすぎる

というものです。ではこの3つの原因がどうして梨状筋症候群を引き起こすのでしょうか?

 

1.怪我

転んでしまいお尻を強くぶつけてしまったり、股関節捻挫などをしてしまうと梨状筋に傷が出来てしまい、トリガーポイントを生み出してしまうことがあります。

意外なところでは、お尻を強く押すようなマッサージも、梨状筋にトリガーポイントを作り出してしまう原因となります。

お尻を強い力で圧迫するようなマッサージをよく行っているという人は、それが原因で梨状筋症候群を起こしている可能性もありますので気を付けましょう。

 

2.長時間のデスクワーク

長時間のデスクワークは自然と座りっぱなしの姿勢になり、お尻は非常に長い時間圧迫されることになります。

これは強いマッサージによって梨状筋にトリガーポイントを作り出してしまうのと同じことが起こっているということができますね。

また長時間のデスクワークによって仙腸関節にもトラブルを生じやすくなってきます。仙骨と大腿骨を繋ぐ梨状筋にも影響が出てきます。

長時間のデスクワークは梨状筋症候群を引き起こす条件を作り出しやすく、そのため男性に比べて長時間のデスクワークを行うことが多い女性の方が梨状筋症候群を引き起こしやすいと考えることが出来ますね。

3.お尻の筋肉を使いすぎる

梨状筋はお尻の筋肉の一つですので、お尻の筋肉を使いすぎることではやり筋肉が疲労を起こしてしまいます。

スポーツを普段からよくする人や、仕事で腰回りやお尻周りに強いストレスをかけ続けることでお尻の筋肉を使いすぎてしまう事があります。またヒップアップのためにお尻周りの筋肉を使いすぎてもやはり梨状筋症候群になってしまうことがあります。

 

度を過ぎればやはり何事もよくありませんね。

 

梨状筋症候群はどうやって治せばいいの?6つの治し方

では梨状筋症候群を治していくにはどうしたらいいのでしょうか。
6つの治し方を紹介していきます。

  1. ストレッチ
  2. マッサージ
  3. 温める
  4. 薬を飲む
  5. ブロック注射
  6. 手術
  7. 腰痛に良いマットレスに変えてみる

この6つの治し方について具体的にどのようにするのかを確認していきましょう。
ただし、4つ目以降は基本的には医師の診断に基づいて行うことになりますので自己判断はしないようにしてください。

 

1.ストレッチ

お尻の筋肉の中でも内側に位置している梨状筋をストレッチする方法はいくつかあります。その中でも比較的簡単で分かりやすいストレッチを2つか紹介していこうと思います。

仰向けで行う方法

1.仰向けに寝てまずは右足を伸ばし、左足は膝を立てます。
2.左足の足の裏をを右足の膝の外側に膝を立てたままの状態で置きます。
3.右手で立てた左ひざを持って、右側に少しずつ倒していきます。左手は真横において上体が動かないように支えます。
4.心地よい痛みを感じるくらいまで倒したら、元に戻します。動作はゆっくりと行いましょう。
5.左側が終わったら反対の足も行います。

 

うつ伏せで行う方法

1.うつ伏せで寝てまずは右足を伸ばし、左足は足の裏が天井に向くように膝を90度曲げます。
2.上体をしっかりと固定したまま、左足を外側に倒していきます。
3.骨盤が床から浮かないようにしましょう。
4.心地よい痛みを感じるくらいまで倒したら、元に戻します。動作はゆっくりと行いましょう。
5.左側が終わったら反対の足も行います。

どちらの方法も骨盤はしっかりと動かさないように固定して行います。

痛みが強い場合には逆効果になってしまいますのでストレッチは無理に行わないようにしましょう。

2.マッサージ

マッサージによって梨状筋の緊張をほぐし、梨状筋症候群の傷みを緩和する方法があります。このマッサージはとっても簡単に行うことが出来ますのでおすすめです。

      用意する物(どれか一つでOK)

      • 硬式テニスボール
      • バスタオルを固く丸めたもの
      • ストレッチポール
      • 握りこぶし

まず仰向けになります。お尻の下に用意したものを置いて、少し体を揺らします。
少し気持ち良いと感じる程度でOKです。

実はこれだけで梨状筋の緊張をほぐすマッサージとなります。
痛みを強く感じるときにはマッサージが逆効果になりますのでやめましょう。また無理に力を入れてしまうと梨状筋症候群が悪化しますので、あくまでも少し気持ち良いと感じる程度にしておきます。

 

3.温める

腰回りをしっかりと温めることで血流を改善させることが出来るため、梨状筋症候群尾痛みが和らぐことがあります。

カイロを張ってみたり、しっかりと湯船につかって腰回りを温めるという方法があります。お風呂はリラックス効果もあるので血流改善は非常におススメの方法です。

ただ、腰回りが少し暖かい場合には温めることが逆効果になってしまう事がありますので注意してください。

 

4.薬を飲む

梨状筋症候群の痛みがきついと感じるときには痛み止めを飲むこともできますが、基本としては医師の診断によって薬を飲むようにしてください。

特に他の薬を飲んでいる場合には、飲み合わせによる副作用などの心配もありますので必ず医師の診断を受けてから薬を飲むようにします。

市販品としては非ステロイド性抗炎症薬で、以前は処方薬で第一類医薬品として薬剤師さんに相談をして購入することが出来るロキソニンなどが梨状筋症候群の痛みを和らげることが出来ると言われています。

自己判断だけで飲むことは避けるようにしましょう。

 

5.ブロック注射

整形外科などの医療機関で梨状筋症候群と診断をされて、ストレッチやマッサージ、温めるといった温熱治療を続けても症状が改善しない場合には、ブロック注射を打つことがあります。

ブロック注射は傷みが神経に伝わらないようにブロックをするもので、まずは痛みのために原因となる症状の治療を行うのが困難な場合に行うことが多くなります。

こちらは完全に医師の判断によって行われる病院での治療ですね。

 

6.手術

重症な梨状筋症候群の方の場合には、局所麻酔によって梨状筋を切断するという外科的手術が行われる可能性もあります。

病院で梨状筋症候群と診断を受けた約10%の人がこの梨状筋切断手術によって神経の圧迫を改善させる必要があると言われています。

7、腰痛に良いマットレスに変えてみる

腰痛や梨状筋症候群の原因にマットレスも大きな原因の1つと言われます。
その理由としては人は1日の3分1を睡眠に使います。その3分の1をマットレスの上で過ごすためマットレス自体があっていないとお尻に負荷がかかる場合があります。
寝ている時にお尻にいく体重は44%と言われていて、例えば80kgの人であれば35kgがお尻にかかります。

そのためマットレスがお尻にあっていないと体重の負荷がさらに大きくなってしまう恐れがあります。

腰痛に良いマットレスのサイトなどを参考にあなたに合うマットレスを選ぶようにしてみて下さい。

病院に行けば梨状筋症候群は治るのか?

もしかしたら梨状筋症候群かもしれないと思う方の中には、なら病院に行って治してもらおうと考えている方もいると思います。
確かに病院に行けば治る可能性はありますが、実は病院では梨状筋症候群を見つけられない可能性もあります。

それは梨状筋症候群は分かりにくい疾患だからなんです。

梨状筋症候群の症状を訴えて病院に行っても、坐骨神経痛やヘルニアという診断をされることが多くなってきます。これはどちらの疾患ともとても症状がよく似ていることもありますが、実は梨状筋症候群はレントゲンやMRIといった診断方法では異常が見当たらないことが多くとても判断が難しい疾患になっているためです。

病院では坐骨神経痛やヘルニアの治療を行ってみてもなかなか改善しないために、もしかしたら梨状筋症候群かもしれないという疑いをもって初めて、その症状が梨状筋症候群によるものだったことが後から分かるケースもあります。

こればかりはかかった先の病院の先生の経験や判断などによっても異なってきますので、一概に病院に行っても梨状筋症候群という診断が難しいということはできません。

このような理由から、病医院に行ったから必ず良くなるとは言い切れない部分もありますが、先ほど紹介した治し方の中で1~3番目までをやってみたけどあまり効果を感じられない場合には、詳しい症状と、今までやってみたことをしっかりと伝えて。みてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?なんとなくお尻が重たい感じがする、お尻から足先までどうしてもよくわからないしびれを感じる場合には、梨状筋症候群の可能性があるということを考えて、ぜひストレッチ、マッサージ、温めるという方法を試してみてくださいね。

また原因となることをできるだけ行わないようにしていきましょう。

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